ついに認知症の症状が現れた!
義父が亡くなり二年ほど経った頃、義母に少しづつ異変が見られるようになりました。物忘れは、年齢とともにひどくなるとしても、金銭への執着が増し、ついには、息子である夫がお金を盗んだと言うようになりました。認知症の症状としてよく耳にすることです。これは、いよいよ怪しいと、夫が認知症について調べ、ネット上にある問診票をダウンロードしてみると、すべてが当てはまりました。
本人に知られずに、認知症の診断確定をもらう
家族に認知症の疑いが出てきた時、まずはじめに困るのが、いかにして病院に連れて行き、診断確定をもらうかという事でしょう。認知症は、なるべく早く、進行を遅らせる薬を飲み始めるのが良いと言われています。ただ、本人は元気ですし、初期はまだ、しっかりもしています。
義母は、糖尿病ですので、ひと月に一度、病院に通っています。そこで、主治医の先生に、本人がいない場で相談しました。歳がすでに八十五歳を過ぎていたこともあってか、その問診票を見せてすべて当てはまる旨を伝えたことで、薬を処方していただけることになりました。たまたま、定期的に通院していて、主治医の先生が、即座に対応してくださいましたので、本当に助かりました。
日ごろ健康で、病院にほとんど行かない方なら、連れて行くことが、まず大変です。健康診断だと説得するのが一つの手だと思いますが、個人の性格によりますので、それぞれ工夫して頑張ってもらうしかありません。
かかりつけ医があれば、本人がいない場で、そうして相談にのってくれる場合がありますので、ご近所にかかりつけ医を持たれておくことをお勧めします。病院嫌いのお年寄りは多いのですが、ちょっとした風邪をひいた時などがチャンスです。お薬を処方していただくには、もちろん診察が必要ですので、あらかじめ相談して、その場で、風邪の診察と一緒に、さりげなく問診していただいてはどうでしょうか。
まずは、なるべく早く診断確定してもらうことが大切です。