我が家の糖尿病食とおやつ管理はいたって簡単
我が家の糖尿病管理のお気楽さは、前回書いた通りですが、日ごろの具体的な献立についてご紹介します。小さい時から家庭科、特に食物や料理分野が好きだった私は、暇な時に食品成分表を見るのが好きでした。一つの食物にどんな成分が含まれているのかを知るのが楽しいのですから、ちょっと変わった小学生ですね。給食委員会に所属し、放課後、翌日の給食の献立と食品の成分を円グラフに書き込む仕事をして帰宅したことを覚えています。
今の献立にその頃からの知識を利用しているのですから、果たしてそれが正しいものなのかどうか怪しいものですが、おばあちゃんの血液検査の結果がいつも「上等です」と主治医に評価され、我が家の子ども達もいたって健康、貧血もないので、まあまあ上手くいっているのではないかと思われます。
その基本的な考え方です。一日三食、炭水化物はしっかり摂る。タンパク質は、肉・魚・豆腐の中から100グラム。卵は毎朝、卵料理を一品。野菜は、淡色野菜と緑黄色野菜をなるべくたくさん。イモ類は、ジャガイモや山芋を食べたり食べなかったり。海藻類は、必ず汁物やサラダに入れる。汁物には必ずきのこ類を入れる。以上を、一日に摂る目安にしています。
そんな大ざっぱな管理ですが、基本は和食で、朝は野菜たっぷりのお味噌汁を欠かしません。淡色・緑黄色野菜・キノコ・ワカメ・油揚げの五品目を必ず入れます。これは、我が家の健康の元です。納豆があれば完璧です。ミネラルがとても大事と考えていますので、塩と砂糖もミネラル豊富なものを選びます。要は、たんぱく質は恐らく必要最小限で、野菜とミネラルをたっぷり摂るように、という方針です。
おやつは、小腹がすいたら食べる感じです。スナック菓子はあまり食べません。クッキーやビスケットなどの焼き菓子は高カロリーですが、構わず食べます。おばあちゃんも大好きです。以前のおばあちゃんは、「口が寂しい」のと「のどが痛い」との理由で、しじゅう飴を欲しがり血糖値が上がっていましたが、今となっては飴の存在も忘れてしまったようです。当時は、なるべく低糖や無糖の記載のあるキャンディーを買っていました。
結局、我が家は、献立自体がもともと低カロリーで、おやつを食べても、あまり差し支えがないのだと思います。
認知症・糖尿病患者の食事制限について考える
これは、我が家の、私自身の考えで、あまねく一般的には通用しないのもでしょうが、本人が食べたいと言うのであれば、好きなように食べさせてあげたいと思っています。幸い現代医学の進歩により、インスリンやお薬があるのですから、思う存分食べた上で、それらのもので調整してあげれば良いのではないかと思うのです。そうして満足することで、認知症の症状も落ち着きます。この方針で過ごしていますが、血糖値は落ち着いています。
認知症はストレスが大敵です。認知症の患者さんの症状を悪化させないために、好きなように食べさせてあげるのも、一つの方法ではないかと思います。