入院は認知症を悪化させる?

おばあちゃん倒れる!

おばあちゃんが夜にお出かけをして行方不明となり、転倒してけがをしました。幸い、命に別状はありませんでしたが、おでこにケガをしており、頭を打ったらしいことが気がかりでした。足にもケガがありましたので、近所の皮膚科に通院しました。

一週間ほど経ったある日の夜のことでした。いつもは、夕食時に部屋から出てくるおばあちゃんがなかなか出てこないので、部屋に呼びに行きました。すると、おばあちゃんが、部屋の入口近くに、正座した状態で、前方に倒れていたのです!抱き起してみましたが、意識がありません。救急病院に電話をし容体を説明すると、早急に診察した方が良いということで、救急車で病院に運ばれました。

検査の結果、脳内に出血していました。じわじわ・・・というタイプの出血らしく、転倒した時の打撲が原因のようでした。幸い出血も少量で、命にかかわるものではありませんでしたが、しばらく入院することになりました。

入院が認知症を悪化させるというのは、本当でした。

入院は、間違いなく、おばあちゃんにとって大きなストレスでした。もちろん、誰にとってもストレスなのですが、認知症を発症すると、感情のコントロールが以前より難しくなるのでしょう。入院してすぐは、身体のあちこちに点滴などの管をつけられていますが、それも、なかなか我慢できないようです。不快な感覚から脱しようと、管を自分で抜いてしまいます。そうなると、身体の拘束も、多少やむを得なくなります。しばらくすると点滴もはずれ、楽になるのですが、それでも入院は不自由です。もちろんまだ身体も自由に動きませんし、好きなおやつを自由に食べることもできません。どんどん表情が硬くなっていきました。

脳内出血の症状がひと段落したので、リハビリのため転院しました。リハビリのための入院だったのですが、肝心のおばあちゃんは、リハビリなどしたくないのです。そして、看護師さんや先生の言う事も聞きたくなかったようです。リハビリを拒否し、当然うまく動けないのに一人でトイレにいこうとしたりと、認知症の入院患者さん特有の動きをしていたようです。それ以上入院を続けても、リハビリはできず、認知症がますます悪化しそうだったので、退院することになりました。

☘スポンサーリンク☘

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする