認知症患者のリハビリ転院

二度目のリハビリ転院

呼吸困難により低酸素血症を起こし一時は危篤状態に陥ったおばあちゃんでしたが、持ち前の生命力で危機を脱し、呼吸も普通に自力でできるようになりました。肺炎の症状も落ち着いてきましたので、そうなると急性期病院からは出なくてはなりません。

入院からずっとベッドで寝ていましたので、そのまま退院となると寝たきりです。せめて立てるようになってから退院してほしいと、リハビリできる病院に転院させてもらうことにしました。

せめて立てるように・・・というのは、トイレの手すりに掴まって立てるようにという事です。寝たきりになり、ベッド上で下のお世話をする苦労は既に経験済みです。せめて車椅子でトイレに移動し、トイレで用を済ませて立ち上がってもらえれば、その場でお世話ができて本当に楽なのです。布団を汚すこともなく、洗濯その他の労働を激減させることができます。

前回のリハビリ入院では、介助すれば歩けるようになるまで回復していただきましたが、リハビリを拒否することも多く、認知症が悪化してしまったという経緯があります。しかし、認知症は既にこれ以上悪化できない段階に達していますので、悪化の心配は必要ないとして、とりあえず前回とは違う病院に転院をお願いしようと決めました。

リハビリの効果が期待できるかといえば疑問符がつきましたが、退院が伸びただけでも正直ひと安心しました。寝たきりの認知症患者さんを自宅で介護するのは本当に大変なことです。入院前、おばあちゃんは寝たきりを脱していたとは言え、介護に苦労していました。その介護が入院により一旦中断すると、寝たきり介護を再開するにはかなりの勇気が要ります。考えただけでも気持ちが滅入りました。

夫の母親なので決断は夫に任せましたが、入院前の介護の苦労を見ていた夫が、大変だからと転院を決めてくれたことは有り難い事でした。

☘スポンサーリンク☘

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする