認知症~入院のビフォー・アフター

退院後、大変になった事、楽になった事

軽いくも膜下出血で医療センターに入院し、リハビリのため転院、合わせて約三か月の入院の後、我が家のおばあちゃんは退院しました。

くも膜下出血の身体的後遺症はありませんでしたが、ベッドで寝たきりの生活でしたので、足腰がすっかり弱っています。回復のためリハビリ目的で転院した病院では、リハビリが嫌だったらしく、ほとんど拒否。気が向いた時にリハビリし、ベッドの上での軽い訓練をして、何とか、支えられて歩くことができるようになっての退院でした。

介護度も要介護2から4に上がっています。どんな生活になるのかと、退院後の介護がとても不安でした。介護をするのは主に私ですが、夫も自営業ですので、私が塾の仕事で出掛ける時は、夫が看ることなりました。入院前、週二回だったデイサービスは、週三回にしました。夜、トイレに行き易いよう、おばあちゃんの部屋の家具の配置換えもしました

さて、いよいよ、退院後の生活が始まりました。すると、・・・?

思っていたほど大変ではない?

入院する前、おばあちゃんは、デイサービスへ行きたがらず殆どお休み状態でした。そして油断していると、黙って一人で買い物に出掛けては行方不明になったり、全く気が抜けませんでした。そして元気だった分、口も達者で、時には気が滅入ることも・・・

退院後、一人でお出かけができないので、外を探し回ることはなくなりました。暴言も、たまにはありますが、ずいぶん減った感じです。病院から自宅に戻り、気持ちが落ち着いたようでした。そして一番の変化は、デイサービスに毎回必ず行くようになったことです。

退院する前に、退院後の介護について夫と話し合った時、お風呂は自宅で入れないことに決めました。自宅で介助して入浴させる事の、介護者の身体的負担の大きさは、以前から知人などに聞いていました。また、夕方から夜にかけての仕事もある私にとっては、時間的にも無理がありました。

「お風呂はデイサービスで」と決めて、おばあちゃんにも納得してもらったことで、おばあちゃんは必ずデイサービスに行くようになりました。そして、そのことによって、介護者は定期的に休みが確保でき、結局その部分が楽になったわけです。

もちろん、食事の介助や、トイレの度に付き添うなど、実際の介護は増えました。身体的負担が少し増え、精神的負担が少し減ったという感じでしょうか。

入院と退院を経て、介護のステージが、ひとつ変わったような印象でした。

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