介護家族を悩ます「臭い」を撃退する!
認知症に限らず、お年寄りの介護をされてる家庭の悩みの一つは、「独特の臭い」でしょう。
排泄物というものは、歳をとるにつれて臭いを増すものらしく、なかなかの刺激臭で介護者を悩ませます。リハビリパンツを着用中、排泄物を吸収したままソファーやイスに座っていると、しっかりと臭いが移り、これがなかなか取れません。
今となっては、トイレには殆ど一緒にいきますので「事故」がありませんが、一人でトイレに行っていた時は、自分で上手く処理ができず、リハビリパンツや手に排泄物を付けたままリビングに戻り、壁や家具に付いて大変な臭いを発する事が度々ありました。
その度に、臭いの元を探して拭き取るのですが、一度付くとなかなか臭いが取れません。住居用洗剤では歯が立ちませんので、塩素系漂白剤を薄めて拭いたり、流行りの消臭スプレーをさんざん吹き付けたりしました。それでも中々すっきり取れません。
いろいろ試した結果、最も効果を発揮したのは、庭から採ってきたハーブでした。
最初に試したのは、蚊よけに効くと聞いて愛犬の為に植えていたゼラニウムです。けっこう香りが強いので消臭になるかもしれないと、除菌ウエットティッシュに葉っぱを挟んで、ソファーを拭いてみました。すると、スッキリと消臭し、ゼラニウムの香りが残りました。
このゼラニウムは、昨冬の大雪で枯れてしまいましたので、次は、レモンバーベナでやってみました。するとこれは、消臭できたばかりかレモンのとても爽やかな香りが残りました。少々くせのある香りのゼラニウムよりも、良いかもしれません。
ハーブを植えてある家庭は少ないかもしれませんが、ハーブの苗はホームセンターで買うことができます。植木鉢でも育ちますが、地面に植えれば放っておいても育ちます。とても丈夫ですので、介護で忙しく手入れをする暇がなくても育ちます。
消臭効果はさることながら、ハーブの香りには癒しの効果もありますので、介護をしている家庭にはとてもお勧めです。