ハイテク車椅子でデイサービス再開
圧迫骨折で寝たきりとなったおばあちゃんですが、痛みが取れてきたところでデイサービスを再開することにしました。
目的の一つはお風呂です。身体を拭いているとはいえ、やはりちゃんとお風呂に入れてあげたいところです。デイサービスでお世話になっている介護施設には特殊入浴の設備が整っており、車椅子に座ったままや横になったままで入浴させてもらえます。
そしてもう一つの大きな目的は、介護者の休息です。ひと月ほど寝たきり介護が続き、心身ともにとても疲れていました。我が家は夫も私も自営業ですので、時間の都合をつけやすく、日中もどちらかがおばあちゃんを看ることができます。そこでヘルパーさんは頼まず、大変な事態には夫に協力してもらいながら何とか介護を続けていました。しかし、休みなしの介護には限界があります。なんとかデイサービスを再開して、その時間だけでも休みたいと思いました。
さて、おばあちゃんですが、痛みが取れたからといって歩けるわけではありません。寝たきりのままです。どのようにしてデイサービスに通ったかというと、ハイテク車椅子の出番です。
その車椅子はほぼ180度リクライニングできますので、寝たままで移動ができます。また施設の送迎車も、車椅子をそのまま載せて固定できる機能が搭載されています。介護が現代で良かったとつくづく思います。車椅子と送迎車のハイテクぶりには、本当に感心します。
施設に行くにはまず車椅子に載せなければなりません。ベッドから車椅子に移す方法です。
大判バスタオルをおばあちゃんの下に敷き、頭側と足側に一人ずつ立ってバスタオルの両角を両手でしっかり掴みます。そして松嶋菜々子さん主演のTVドラマ『救命病棟24時』よろしく「1・2・3!」で車椅子に移すのです。おばあちゃんが小柄で良かったと思う瞬間です。介護をして初めて、バスタオルが担架になることを知りました。
このようにしておばあちゃんのデイサービス通いが再開しました。
くも膜下出血で入院する前はデイサービスに行くことを嫌がり、週に一回行くかどうか。退院後、要介護4になっても行くのを渋ることがしばしば。ところが寝たきりとなると有無を言わせず運ばれる形となり、介護者としては規則正しく休息が取れるようになりました。思いがけないオマケでした。